8月27日(木)の午後、松本合同庁舎講堂で開催された松本地方事務所主催の「自助・共助で高める市域防災力セミナー〜大地震に備える〜」に、ロケットストーブをはじめとした災害時に役立ちそうな自然エネルギーツールを展示出展。非電化工房松本支部の赤羽さんにも協力いただき、ソーラーフードドライヤー・クッカーやオフグリッドの小型ソーラー発電機器をあわせて展示しました。
セミナーの前半は、信州大学の大塚教授の講演。「長野県の地質条件と地震災害〜活断層が作った生活の場〜」のお話しはとても興味深いものでした。(セミナー後半は松本地域の自助・共助の取り組みの事例発表)
セミナーに集まった、各地区、行政の防災担当のみなさんは、展示の自然エネルギーツールに興味津々。セミナーの休憩時間・終了時にはたくさんの質問が飛び交いました。ぜひ、「ロケットストーブのWSを兼ねた防災イベントをやりたい」という方もいらっしゃいましたし、展示参加の啓発効果は上々でした。
※詳しくは
松本地方事務所ブログ「来て!観て!松本『彩』発見!」をご覧ください。
http://blog.nagano-ken.jp/matsuchi/other/8069.html
★ロケットストーブの作り方は添付pdfをご覧ください。
写真・文:広報チーム 渡辺
●2015年度・第5回学習会が開催されました。
日時:2015年8月25日(火)19:00?20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
今回のテーマは:
「霞沢川砂防ダムの問題」
担当講師:田口康夫さん(渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える水と緑の会・砂防専門部)
8月25日(火)、松本市市民活動サポートセンター会議室で第5回の学習会が開催されました。
今回のテーマは「霞沢川砂防ダムの問題」。講師はエネットまつもと運営委員でもあるの田口康夫さん。
学習会が始まった年から田口さんの専門の砂防ダム問題を、エネットまつもとでも長く学習してきました。今回は、朝日新聞にもクローズアップされた「霞沢川砂防ダムの問題」の実際を、取材を受けた田口さん本人から報告を受けるものでした。
渓流環境および川の機能全体を蝕む砂防ダム。反面ダムの効果は最近の河川災害をみても予想を下まわるものばかりです。膨大な予算をつぎ込んで120年間作り続けてその整備率は22%、初期につくられたダムは崩壊しつつあります。そして、2006年から作り続けている問題の霞沢川砂防ダム、毎年作業道路を作っては、大雨で崩壊、また作り直すを繰り返すのみで当初予算以上を使ってしまっている現状、という報告を聞き本当に悲しくなるばかりです。
ヨーロッパではこの日本の砂防事業の問題点を検証して木材による循環型のダムづくりをじっせんしているという、うらやましい話も追い打ちをかけます。
霞沢川の上流にある渓谷部(ゴルジュ)は本当に美しく、大水で出る土砂を谷自体が調整する「自然の砂防ダム」だという。もはや、霞沢川の砂防ダムは必要ないのではと思うのは自然なことだと思います。
最後に田口さん達が推進している、大きなメリットがある砂防ダムのスリッド化の話で締めくくられた今回の学習会はとにかく考えることがいっぱいでした。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
第1回はエネットまつもとの学習会としてスタートした勉強会が「地域エネルギーを考える連続ワークショップ」に発展。エネットまつもとの「MOKUBAの会」もサポートしています。
第9回のワークショップは、松本市大手公民館にて、さとやまエネルギーの前田さんの進行で信州大学の茅野先生からの今までのワークショップの総括論点メモを紹介。(茅野先生は欠席)
今回のワークショップもエネットまつもとのメンバーをはじめ、松本市の環境政策課温暖化対策室、柳沢林業、金融関係者、さらにオブザーバーとして松本市の再生可能エネルギー事業計画を担当するオリエンタルコンサルタンツの方々等が参加。
論点メモ紹介の後は、バイオマスエネルギーのプロジェクトをより良くす進めるために必要な「情報や目的を共有するために多くの人に集まってもらう方策」について参加者でランダムな討議をしました。
ワークショップ最終は、「松本市再生可能エネルギー地産地消推進計画策定」についての紹介もありました。今期から来期にかけての松本市の取り組みの考え方についての話を聞きました。
写真・文:広報チーム 渡辺
●2015年度・第4回学習会が開催されました。
日時:2015年7月31日(金)19:00〜20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
今回のテーマは:
「環境と経済」世界経済と地球環境、日本との関係を考える
担当講師:宮澤 信さん(学習会ワーキンググループ代表)
7月31日(金)、松本市市民活動サポートセンター会議室で第4回の学習会が開催されました。
今回のテーマは「環境と経済」世界経済と地球環境、日本との関係を考える。講師はエネットまつもと学習会WG代表の宮澤信さん。
デフレ・インフレなどの経済の基礎知識、地球環境と経済の関係、TPPによるグローバル経済のもたらす環境破壊や農業問題、安倍政権の経済政策などについて、宮澤さんの講座を聴きながら皆で考え意見交換を行いました。グローバル経済が世界を動かす現在、環境経済をどのように普及するかはとにかく難題です。
経済発展と持続可能な社会の両立の難しさについて再認識した時間でした。
※詳しくは添付のレジュメpdfをご覧ください。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
第1回はエネットまつもとの学習会としてスタートした勉強会が「地域エネルギーを考える連続ワークショップ」に発展。エネットまつもとの「MOKUBAの会」もサポートしています。
第8回のワークショップは、松本市大手公民館にて、さとやまエネルギーの前田さんの進行で「松本市奈川地区木の駅プロジェクト」の計画説明、及び四賀地区の「四賀 木の市」構想の説明を中心に行われました。エネットまつもとのメンバーをはじめ、松本市の環境政策課温暖化対策室、四賀林研グループ、柳沢林業、八十二銀行、信州大学職員、松本市議会議員、さらにオブザーバーとして松本市の再生可能エネルギー事業計画を担当するオリエンタルコンサルタンツの方々等が参加し、意見・情報交換をしました。参加者は全員で12名。
2つのプロジェクト(事業)の説明を聞きながらの討議では、森林バイオマスエネルギー事業の資金調達・材料調達の難しさ、行政の関わりと補助金について、複雑に関わるステークホルダーの利害関係、将来的な事業拡大の可能性などについていろいろな立場からの自由な意見交換ができたと思います。
次回は事業計画自体についてのワークショップになる予定です。
写真・文:広報チーム 渡辺