●2019年度・第3回学習会
日時:2019年6月27日(木)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:気候変動による影響の連鎖の可視化「気候変動とSDGsの関連性を学ぶ」
担当講師:平島安人さん(エネットまつもと代表)
気候変動は人間社会や自然環境に様々な問題を引き起こし、ある問題が別の問題を引き起こすというように、「影響の連鎖」が生じます。意外なことに、これまでの研究では気候変動と異なる分野の間の「影響の連鎖」に関して十分に調べられていなかったようです。
このことに着目し、国立環境研究所、東京工業大学、東京大学などの研究プロジェクトチームが影響の連鎖の可視化に成功しました。
今回の学習会は、この研究成果をわかりやすく平島さんに解説してもらい、SDGsの各ゴールと気候変動の関連性についても考察してもらいました。
連鎖のピクト体系図によって、気候変動による影響が視覚的に理解できました。後半のKP法による環境破壊とテロの関連につての考察は興味深かったです。
止まらない温室効果ガスの増加に対して、このような視覚的なアピールが今後重要になってくると思います。
(レポート文・写真 渡辺 勉)
5/25(土)、松本市環境部環境政策課が中心となり、長野県地域振興局林務課、木質バイオマスボイラー導入のプランニング等手掛ける「ラブ・フォレスト株式会社」、松本平に誕生した木質バイオマスの供給会社「松本平森林エネルギー」等の協力で「松本地域における木質バイオマス利用に関するシンポジウム」が波田公民館で開催されました。
当日の午前中は、竜島温泉に導入されたチップボイラーの完成見学会も開催されました。
シンポジウムは、環境政策課、県林務部、ラブ・フォレストさんから木質バイオマスについての講演をしていただき、最後に松本平森林エネルギーの取り組みについての紹介お聞きしました。
講演者4名の登壇による質疑応答もあり、今、松本が取り組もうとしている木質バイオマス利用について、深く知ることができたのではないでしょうか。
特に、地域として大きな社会課題である松くい虫による松枯れ材のチップ化による燃料利用の可能性が大きく広がったのではないでしょうか。
(文・写真 渡辺 勉)
12月8日(土)、塩尻市楢川公民館の事業「ロケットストーブ製作講習会」に講師として呼んでいただき、楢川地区のみなさんと一緒にロケットストーブを作りました。10台の募集定員のところ、人気が高く結局2台追加の12台の製作指導となりましたが、皆さんとても手際が良く、お互いに協力して行えたので、全員無事完成することができました。?
完成後は、実際の使い方(着火の仕方など)の実技指導を終えて解散。「午後にさっそく使ってみる」という方も。一人で参加した83歳のご婦人からは「すごく面白かった、こんな楽しいこととは思わなかった」と大変うれしい言葉もいただけました。
(文・写真:平島安人)
11/27(火)、松本市主催、松本商工会議所共催で、「温暖化対策ビジネスフォーラムinまつもと」が信毎メディアガーデンで開催されました。
基調講演、トークセッション、トークショーやミニコンサートなど市民の皆さんにも参加してもらえるような盛りだくさんの内容です。
基調講演では、東京大学の松本真由美先生(客員准教授)より、世界の状況と企業の取り組み、国の取り組み・事業支援について解説をいただき、今がビジネスのチャンスであることを再認識できました。
(文・写真 渡辺 勉)
●2018年度・第8回学習会
日時:2018年11月26日(月)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:『IPCC 1.5度特別報告書を読み解く』
担当講師:平島安人さん(エネットまつもと代表)
今回の学習テーマは「IPCC 1.5度特別報告書を読み解く」。IPCCは、10月初めに韓国で開催した総会で「1.5度特別報告書」を承認し、10/8に発表しました。
IPCCとは何か。2度上昇と1.5度上昇では何がどのくらい異なるのか、そもそもなぜこの報告書を作ったのか、1.5度上昇に抑えるには何が必要なのか、報告書を受けて海外はどのように動いたのか。日本はどうなのか。など1.5度報告書の内容と周辺情報を、報告書執筆者や総会出席者から執筆者が伺った話も取り混ぜながら、わかりやすく解説してもらいました。
何度聞いても、人類は取り返しの付かない地点に向かって経済発展をしているんだな。とつくづく思います。
★詳しくは、下記pdfをご覧ください。
(レポート文・写真 渡辺 勉)