世界気候アクションの日の9/25(金)夜、「気候アクションinまつもと2020」“地域で、私たちの暮らしで、今までとは違う○○を発見!”を松本市市民活動サポートセンターで開催しました。
11人の参加者が、気候危機をメインテーマに、それぞれが話題を出し合い、みんなで語り合って考えを深めたり、気づきを得るための90分でした。
エネット代表の平島さんから、世界のCO2の排出量の変動についての話題提供からスタート。石炭火力発電をストップさせることの大切さと世界的にも遅れている日本の政策について、小水力発電をもっと推進したいが課題が多い現状と自然環境との共存の大切さについて、省エネルギーのキーテーマでもある建物の断熱性能とその基準問題、上田市の市庁舎建築で取り入れられているZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の話題、松本市のエネルギー政策と再生可能エネルギー拡大の可能性について、SDGsの啓発の話題、グリーンカーテン利用でクーラーなし生活の実践の話題などなど、みなさんが日々思っていたり、取り組んでいることなどを話題に、みんなで自由に語り合いました。
結論を見つけるための語り合いではなかったですが、私たちの生活や経済活動を根本的に見直さなければいけない時期にきていることは、参加者全員の共通認識でした。だから、もっとたくさんの人に、この差し迫った課題を知ってもらい、自分ごととして認識してもらわないと、なかなか前進しないのが実状だということも強く感じました。
追伸
エネットまつもとは、松本市議会に「松本市が気候非常事態を宣言する」ことを求める決議をするように請願し、6月議会で全会一致で決議されました。
松本市のグリーンディール政策によい影響を与える宣言の発表を期待したいです。
(添付pdfが決議文です)
(文・写真 渡辺 勉)
まずは、2019年11月17日。長野駅すぐ近く、隣は東急百貨店という、こんなところでやっちゃっていいの?と思うようなロケーション、通称ぽっぽ公園でのWSです。自然エネルギー信州ネット主催の”森とつながるエネルギー「薪ストーブ&ペレットストーブ 大集合!」”イベントへの参加です。
2019年度はこの他に2回ロケットストーブのWSを開催しました。
その模様です。
(文・写真 平島安人)
9/20、世界の各地で「Global Climate Strike」が行われました。760万人が参加したこのアクションは 気候変動への根本的な取り組みを訴えるもので、今まで大人世代がしてきたこと、してこなかったことが若者から問われています。
エネットまつもとでは、9/20の気候アクションinまつもとの第2弾として、11/29再び世界中で開催されたGlobal Climate Strikeに呼応する、「気候アクションinまつもと:気候カフェ」を再び開催しました。
今回は気候変動とSDGsの専門家で地球環境戦略研究機関(IGES)上席研究員の藤野純一さんをお迎えし、「藤野さん教えて!」と題して、より深く気候変動のことを知るとと共に、参加者みんなで何が大切で、何をすべきか語り合う場となりました。
前半は、藤野さんの自己紹介と取り組み、そしてSDGsやCOPの実際現場で行われてきた貴重な話をお聞きできました。
後半は、事前に寄せられた、藤野さんへの質問への返答や参加者との意見&質疑のやりとりであっというまの2時間でした。
後半、特に北海道下川町のSDGsを指標にした地域づくりの話は、理想と現実と対話の場づくりの大切さを考えさせられました。ときに、気候変動や自治体消滅論のような大きな問題に真剣に取り組むと考えがヘビーになりがちで、人に批判的になりやすかったりするものですが、そんな時ほど多様性への寛容が大切だと感じました。
(今回もカフェの演出として宮澤夫妻がお茶とお菓子を用意してくれたおかげで、みなさんリラックスして語り合うことができました。ありがとうございます。)
(文・写真 渡辺 勉)
11/9(土)、少し寒かったですが北アルプスの槍ヶ岳もしっかり見える快晴のもと、松本市四賀地区の里山資源を中心とした交流の場、「四賀の里*錦織」のスタートイベント『誕生祭』が開催されました。
午前中は開所式典とアトラクションの「薪割り道場」「餅つき実演&餅のふるまい」「きのこ汁のふるまい」などが行われました。薪割り道場には、午後の学習会にお招きした秋田県鹿角市の「薪活グループ MAKIKORI」のみなさんもスペシャルゲストとして参加。とても楽しい薪割り体験会になりました。
エネットまつもとでも「ロケットストーブと発電鍋の実演」「モミガライトの実演販売」で参加です。ロケスト&発電鍋はみなさんかなり興味津々。参加者の多くは薪ストーブユーザーとあって、モミガライトを試してみたいという方も多かったです。
●開所式
主催:四賀地区地域づくり協議会「里活プロジェクト」
共催:自然エネルギー信州ネット 自然エネルギーネットまつもと
後援:松本市 長野県松本地域振興局
午後は松本市四賀支所に移動しての「薪を活かす、薪で生きる:MAKIMORI に学ぶ」と題した学習会。MAKIKORI(マキコリ)の黒澤 彰 会長 山本 由実 事務局長による熱のこもった講演会に続き、MAKIKORIのお二人と四賀里活プロジェクトの山岸 忍 会長そして小林 透 事務局長、松本市四賀地域づくりセンターの胡桃沢 伸一 センター長によるパネルディスカッションを行いました。全体の進行は、自然エネルギー信州ネット理事で信州大学人文学部准教授の茅野恒秀先生。積極的なディスカッションと熱い質疑応答であっという間の2時間半でした。
●学習会
主催:自然エネルギー信州ネット
共催:自然エネルギーネットまつもと 四賀地区地域づくり協議会「里活プロジェクト」
後援:松本市 長野県松本地域振興局
★MAKIMORI(マキコリ)
再生可能エネルギー自給率380%、食料自給率120%を誇る秋田県鹿角市・小坂町。そんな「永続地帯」で活動するマキコリは、会員の薪棚を潤沢に埋めることを目的とする「薪活グループ」。手入れのできなくなった山林や耕作放棄地、閉園するリンゴ園などから、支障木を伐らせてもらって薪を生産。会員は現在40名以上。「みんなでみんなの薪を集め、みんなで使う。できることを持ち寄って豊かな薪ライフを」がモットー。「薪わり道場」などのイベントを開催している。
※pdfはイベントフライヤーです。
(文・写真 渡辺 勉)
●2019年度・第7回学習会
日時:2019年10月28日(月)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:長野県環境エネルギー戦略改定作業に参加するための学習会【その2】(後編)
担当講師:平島 安人さん(自然エネルギーネットまつもと代表)
現在の環境エネルギー戦略が2020年度末で対象期間終了となるのを受け、2021年度からの戦略を策定するための作業が始まりした。1年半かけてじっくりと実効性ある戦略を策定しようというものです。
8月23日に改定作業の中核を担う専門委員会が開催され、7名の専門委員・アドバイザー全員が改定に向けての各自の考えをプレゼンしました。県民が改定に参加するうえで理解しておくべき重要なプレゼンです。
今回の学習会では専門委員会を傍聴したエネットまつもと代表平島さんが、プレゼンのポイントを明確にしながらわかりやすく解説します。今回は第2回目です。
第2回目は
第1回目の学習会の復習をして、つぎに3つの専門委員からのプレゼン内容を読み解きました。
?大和総研・河口真理子さんの「SDGs&ESG投資の広がりが意味すること」として、金融・投資がサステナブル評価にシフトしていることの提案。
?信州大学准教授・茅野恒秀さんの「次期戦略に向けた課題:県内の動向から」として県内の再生可能エネルギーの現在動向についての提案。
?環境エネルギー政策研究所・飯田哲也さんの「世界史なエネルギー大変革と地域・地方自治体の役目」という大きなくくりの提案。
今回も最後の質問・意見交換時間は充実した時間でした。
(レポート文・写真 渡辺 勉)