自然エネルギーネットまつもと
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イベントレポート

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信州大学・経済学部一般教養カリキュラム「資源経済学入門」において、エネットまつもとが担当する第3回目の講座が1月13日(火)に開催されました。
[2015.01.19]

信州大学からの要請をうけ、経済学部一般教養のカリキュラム「資源経済学入門」15講座の内、エネットまつもとが計3回の授業を担当。11月から1月にかけて、毎月1回のペース行ってきた最後の授業です。

第3回目の講座も経済学部において、1月13日(火) の12:30-14:30で開催されました。
今回の授業は、松本市の「株式会社柳沢林業」取締役社長の原 薫さんが担当。

 テーマは「林業」。山と森林と人の営みについての原さん考え方を通して、自然と人間の関係につて見つめ直す2時間でした。
 講義の序章としてまず、エネットまつもと代表の平島さんが、長野県のエネルギー政策と自然エネルギーの現状につてと高エネルギー社会の問題点を講義。

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 次に、原さんにマイクが渡され「なぜ自分が林業家になって、現在林業の会社の社長をやっているか」についてを中心に、数々の興味深い出会いと経験、身につけてきた林業のノウハウや技術、そしてたどりついた「人間は自然の一部、人は山を活かし、山に生かされてきた」という思いについてたっぷり語ってもらいました。
 学生にとっては、初めて聞く山と木の話であると同時に、普通の大学の講義では聴くことはできないであろう原さんの自然観についての熱弁を聴く機会に恵まれたのは貴重だったと思います。(私の感想ですが)
 とくに、講義の後半で語られた、柳沢林業がめざす、人基準ではなく「山基準の発想」で取り組む林業というキーワードは印象的でした。

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 最後の質疑応答時間には「山基準」等の原さんの考える林業感・自然感についての質問が見うけられました。

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 今回も含めエネットまつもとの講義は、資源経済学の内容と言うよりも、「自然資源と人間がどのように付き合っていかなくてはいけないか」についての講義だったように感じます。ともかく3回の講義が、一つでも新しい考え方に出会えた時間になってくれていたら幸いです。


(レポート文・写真 広報チーム渡辺)

2014年度の第9回学習会開催。今回のテーマは「環境と自然エネルギーの目指す姿」です。
[2014.12.28]

●2014年度・第9回学習会が開催されました。

日時:2014年12月26日(金)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ1:
「環境と自然エネルギーの目指す姿」
テーマ2:
「COP20(気候変動枠組条約締約国会議・ペルー)の結果解説、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の5次報告書紹介等」
担当講師:宮澤 信さん(学習会ワーキンググループ代表)

 12月26日(金)、松本市市民活動サポートセンター会議室で第9回の学習会が開催されました。
今回の主テーマは【松本市自然エネルギー講座とのコラボ企画】第3弾で「環境と自然エネルギーの目指す姿」。ゼロエネルギーハウス、スマートハウス、スマートコミュニティ、コージェネレーション等、省エネルギーと総合的なエネルギーシステムの基礎を学習しました。
特に、地域にあったスマートコミュニティにつては、「地域の防災ネットワークとの関連性」「廃棄系のバイオマスを有効利用したエネルギー生産の考え方」などいろいろな意見交換ができました。また、コージェネレーションの可能性についてもとても勉強になったと思います。

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 テーマ2としては、COP20の結果速報とIPCCの5次報告書の中の「気候変動の適応策」についての紹介を受けました。COP20で主張を持たずに参加した日本政府の環境に対する低い意識レベルには、落胆です。京都議定書で世界の意識が変わりつつあったのは、過去のことにならないようにしたいものです。
*詳しくは下記のレジュメpdfをご覧ください。

(レポート文・写真 広報チーム渡辺)

12/18(木)、自然エネルギーネットまつもと&長野県松本地方事務所環境課の第5回ミーティングを開催しました。
[2014.12.20]

自然エネルギーネットまつもと&松本地方事務所環境課
「松本地域ビジョン実現に向けて」
第5回ミーティング
日時:2014年12月18日(木)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室

12月18日(木)、松本市市民活動サポートセンターで地方事務所との5回目のミーティングを開催。松本地区で2012年につくられた「松本地域ビジョン」の実現のためにエネットまつもとになにができるかについて、模索するためのミーティングです。今回は、27年度に提案するための環境化との共同事業の検討会です。

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長野県松本地方事務所の環境課から2名、エネットまつもとからは7名が参加。エネットまつもとの会員から出た「自然エネルギーのマップづくり」、「啓発媒体の作成事業」、「バイオマス普及事業」、「自然エネルギーで防災」等を事業アイデアを検討、意見交換をしました。

次回ミーティングではさらに事業テーマをさらに絞り込み検討をする予定です。

*松本地域ビジョンは以下のURLでご覧ください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/matsuchi/matsuchi-seisaku/kurashi/kaigi/vision.html

写真・文:広報チーム 渡辺

信州大学・経済学部一般教養カリキュラム「資源経済学入門」において、エネットまつもとが担当する第2回目の講座が12月2日(火)開催されました。
[2014.12.03]

信州大学からの要請をうけ、経済学部一般教養のカリキュラム「資源経済学入門」15講座の内、エネットまつもとが計3回の授業を担当します。11月から1月にかけて、毎月1回のペースです。

第2回目の講座は12月2日(火) 12:30-14:30、1年生を主体の学生が受講しました。
今回の授業は、エネットまつもと運営委員で「渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える水と緑の会」の田口康夫さんが担当。
 テーマは「渓流保護から見た砂防ダム問題と土砂災害」。川と人間、そして植物・生物の関係について砂防ダムを通して考える2時間です。
 まず、最初は渓流環境と砂防・治山問題の実態についての講義でした。砂防ダムを見たことがなく存在も初めて知ったという学生が大多数。だからこそ、田口さんの熱のこもった講義内容全てが新鮮な情報だったと思います。「そもそも砂防ダムはどうして誕生したのか」「現在ものすごい数の砂防ダムが日本に存在すること」「砂防ダムによって渓流環境が壊されていること」「渓流環境の悪化が海岸線の浸食や沿岸漁業の不振をまねいていること」など通常では得られない話です。

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 最初の講義が終わった後に講義内容についてのグループ討論を実施。今回も初回に引き続きグループで膝をつき合い円卓をつくり、そこに直接意見を書き込む討論法で行いました。とにかく、初めて聞く情報がほとんどだったようで個々の意見や感想はさまざま。各グループごとの発表では、「砂防ダムの認知度を上げることが重要」「安全のための砂防ダムがお金つまり経済活動のためのダムになっているのは問題」など、学生たちの素直な意見が現れていました。

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 2つ目の講義は、砂防ダムと土砂災害の現状、そして渓流流域での安全な土地利用について考える内容。最近頻発する異常気象による実際の土砂災害を検証しながら、どうすれば安全な土地利用ができるのか。河川周辺の山林を守ることの大切さについて学べたと思います。(砂防ダムの効果を向上させる「スリッド化」についてもふれました)

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最後の質疑応答も丁寧で熱のこもった説明の田口さんでした。

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2時間で、とても考えさせられる初めての情報をたくさんもらった学生さんたち。川や森林、そしてダムについての考え方が少し変わってくれたらうれしいです。

(レポート文・写真 広報チーム渡辺)

松本今井地区の「防災講習会」でロケットストーブの作り方と使い方を講習
[2014.11.30]

日時:2014年11月29日 10:00〜12:30
場所:松本市 今井地区福祉ひろば

 松本市今井地区の「今井の福祉をささえる会」と松本市社会福祉協議会から声をかけていただき、11月29日、「防災講習会」でロケットストーブ作りを講習しました。参加者は25名ほど。1台を何人かで手分けをしながら加工、3台のロケットストーブを作りました。熱心にメモを取る人、部品や工具について質問する人、作り方のテキストを購入したいという人、会場はわいわいと賑やかで楽しい雰囲気でした。
 一人で一台のロケットストーブを作るのもよいですが、数人で一緒に一台を作ることで、お互いにいろいろと相談をしたり、加工のコツを教えたりと、グループ製作の良さを発見できました。

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 今回は防災講習会ということで、作ったロケットストーブでハイゼックス(炊き出し用ポリエチレン袋、所定量のコメと水を詰め沸騰したお湯で30分煮ればご飯が炊けます)を使っての炊き出しもやってしまうという欲張りな企画内容でしたが、ロケットストーブの専門家である朝日村のカラマツ家具職人・山田義明さんが手伝ってくださったおかげで、炊き出しまでスムーズに進めることができました。

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 お昼は、ロケットストーブでお湯を沸かしハイゼックスで炊いたご飯と、ロケットストーブで作った豚汁です。ハイゼックスでこんなにおいしくご飯が炊けるとは知らず、驚きでした。

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 ロケットストーブを作り、それを使っておいしい昼食をつくって食べるという、まさにロケットストーブが災害時に役立つことを実感できるイベント。参加者したみなさん大満足の半日だったようです。

★ロケットストーブの作り方は添付のpdfをご覧ください。


(レポート文・写真 平島安人)